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東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue.
†
東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue.
プロローグ 東方儚月抄−体験(?)版−
第一話 『賢者の計画』
第二話 『玉兎の手紙』
第三話 『紅いロケット』
第四話 『旧友の雨月』
第五話 『住吉計画』
第六話 『三神式月ロケット』
第七話 『月のお姫様』
第八話 『賢者の封書』
第九話 『住吉・イン・ブルー』
第十話 『幻想ケープカナベラル』
第十一話 『青い宙を行く』
第十二話 『豊かの海』
第十三話 『月面の美しさ』
第十四話 『金属の戦い』
第十五話 『星屑の人間』
第十六話 『旧友の地図』
第十七話 『二十七と三分の一の罠』
第十八話 『月の頭脳』
第十九話 『縛られた大地の神』
第二十話 『最後にして幽かな穢れ』
最終話 『青の宴』
↑
プロローグ 東方儚月抄−体験(?)版−
†
あらすじ
桜が散り、神社の境内を掃除しなければならない事に文句を言う霊夢。
霊夢と魔理沙は桜餅を食べながら、今までの事や出会った連中の事を思い出す。
二人はこんな騒々しいながらも平和な日々がいつまでも続くと思っていた、
そんな、ある春の終わりの風景……。
登場人物
霊夢、魔理沙、
あと回想で沢山
要点
5月20日の第4回例大祭にて、秋★枝氏の同人誌として頒布された。
プロローグと書かれているがZUN原作ではない二次創作であり、紛らわしい作品である。
(あとがきによれば制作自体は打ち合わせの場でZUNの方から提案したようではあるが)
作画者の公式サイト
のgalleryにて公開されている。
現在は公開停止。
特に内容は無いようだが、最後のモノローグは、本編では
シリアスストーリーが展開される事を暗示しているように見える。
後半の見開きページは、どう見ても皆死んでるようにしか見えません。
元から死んでる人とか死ねない人とかも居るけど。
↑
第一話 『賢者の計画』
†
あらすじ
紫によって稽古をつけられる霊夢。
永遠亭では輝夜達の罪を償う為の行事『例月祭』が行われていた。
そんな中、永琳は輝夜に月の民同士の『月面戦争』が行われる事と、
月の都の使者と罪人が来ると予見する。
そして霊夢の元に怪我を負った妖怪兎が現れる。
一方、紫は藍を通して紅魔館、冥界、萃香、天狗などに計画を開示して協力者を集めていた。
式神の前鬼、後鬼を使い、永遠亭が動き始めた事を知って不敵に笑う紫。
第二次月面戦争が起ころうとしていた。
登場人物
霊夢、魔理沙、紫、藍、輝夜、永琳、鈴仙、てゐ、玉兎、永遠亭の妖怪兎、
(以下は回想での登場)
咲夜、レミリア、パチュリー、妖夢、幽々子、アリス、文、萃香、
サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア
要点
天石門別命(あまのいわとわけのみこと)の力を借りた霊夢だが紫曰く「弱い幻覚」との事。
巫女になろうかな、とかいう魔理沙。
大国様は大変な美男子で兎たちの憧れ(てゐの談)。
人間型の妖怪兎(三月精や書籍文花帖などでは鈴仙とてゐ以外は動物型だった)。
輝夜に対して敬語を使わず普通に喋る永琳。
『三月精』で三妖精が拾った月の旗は、本来なら月の民には抜けない「表の月」の物。
美形な大国主命(おおくにぬしのみこと)の力を借りようかと企み、不敵に笑う霊夢。
後鬼には「前鬼より給料2割増し」、前鬼には「後鬼より給料3割増し」と言った紫。
レミリアはロケットで月へ行こうとしているが、多分無理なんで協力してくれるだろうとのこと。
幽々子らは興味ないようだが、非常に退屈なんで何だかんだで協力してくれる可能性は高い。
萃香は話の大半を理解していないようだが、邪魔する事は無いとのこと。
天狗の頭領には会えなかった。
文はスクープを独占したいらしく、第三の目として行動したいらしいので協力はしてくれなさそう。
傷ついた妖怪兎を保護する霊夢。
『第二次月面戦争』が始まろうとしていた。
↑
第二話 『玉兎の手紙』
†
あらすじ
霊夢に保護された妖怪兎は、月の兎=玉兎(ぎょくと)だった。
玉兎の月の羽衣を頂こうとする霊夢だが、玉兎の能力によって奪い返される。
玉兎は助けてくれた霊夢に礼を言う。
霊夢がうたたねしている間に、玉兎は謎の声に呼ばれる。
声の元に向かうと「八意××」こと永琳が居た。
永琳は玉兎に対して、月の使者のリーダーである綿月に手紙を渡す仕事を与える。
そして月の羽衣で玉兎は月へ帰っていく。
登場人物
霊夢、魔理沙、玉兎、永琳、
(以下は回想や会話での登場)
嫦娥、綿月
要点
小説版一話の翌日。
月の兎は「玉兎」と呼ばれる。
嫦娥の本名は地上人には発音出来ない(「××」と表記。永琳の本名も同様)。
地上人から「嫦娥(じょうが)」と呼ばれる人物が、永琳と玉兎の会話で登場。
嫦娥は、永琳が作った不死の薬を飲んだ実在の人物で、
現在も月に幽閉されている。輝夜とは別人。
アポロ計画は太陽神の名であったため、月とは相容れず、
月の都を見つけられなかったが、中国の嫦娥計画は危険。
小説版一話で出たお姫様姉妹の名字が「綿月」。
永琳は玉兎に綿月への手紙を渡した。
千年以上も前の人物も健在であることから、月の民は蓬莱の薬なしでも
不老不死か数千年以上の寿命の持ち主なのかもしれない。
魔理沙が泊まったりすることもある(三月精1話)が
博麗神社に布団は1組しかない
。
竹林から飛び立った玉兎の軌跡は、神社の鳥居の左(北)から
右上(南東の空にあると思われる満月)にむかって伸びている。
↑
第三話 『紅いロケット』
†
あらすじ
所は満月の夜の紅魔館、物思いにふけるレミリアに珍しい青い紅茶を差し出す咲夜。
パチュリーも加わり一月前の事を回想する。
八雲藍が訪れ、幻想郷の妖怪の生活向上のために月の都の
珍しい物や技術を盗み出すという紫の計画を提案してきたのだ。
しかしレミリアたちは独自にロケットを開発し、紫より先に月を侵略しようと企んでいた。
咲夜にそのための資料を集めてくるよう命令するレミリア。
咲夜は香霖堂を訪れ月ロケットに関する資料を手に入れるのだった。
登場人物
レミリア、咲夜、パチュリー、霖之助、
(以下は回想(の回想)での登場)
藍、文、にとり
要点
前回からおそらく一ヵ月後。
紫の目的は月の技術を奪うことと語られるが真意は不明。
外の世界では月ロケットに関する資料は幻想となってきている。
パチュリーは「ロケットは3段で構成されるものである」という点に着眼する。
科学的ではなく魔術的アプローチと思われる。
↑
第四話 『旧友の雨月』
†
あらすじ
中秋の名月の日、白玉楼にて月見団子をこねる妖夢とお腹を鳴らして待つ幽々子。
雨のため月が見られないことを妖夢は嘆くが、幽々子は見られないものを想像して楽しむことこそが風流と説く。
その頃紅魔館のロケット作成は推進力の問題に突き当たり、神々の力を当てにして咲夜を神社に使いに出していた。
2ヶ月前の藍の訪問を回想する幽々子。
幽々子は紫の作戦の真意を理解し、興味がないから協力しないことを藍に告げていた。
しかし現在、妖夢が独自に紅魔館を監視していた事を知った幽々子は、
ロケットの推進力となり得る神様の名を霊夢に伝えるよう、妖夢に指示するのだった。
登場人物
幽々子、妖夢、レミリア、パチュリー、咲夜、
(以下は回想での登場)
藍、霊夢、紫
要点
藍は表向きの目的しか知らされておらず紫の真の目的に気づいていない。
幽々子は月面戦争を見たことがあるので(紫の真意を)すぐに理解するはず、との紫の言葉。
比喩的な表現の可能性もあるため本当に幽々子が1000年以上前の第一次月面戦争を見たのかは今のところ不明。
(但し、前回の藍の言葉では「数百年前」とされていた)
柱のコメントが「ZUN先生に励ましのビールを贈ろう」に変化。
西行法師の逸話が書かれている「撰集抄」の中に「雨月」という、住吉さんが神官に降臨する話がある。
↑
第五話 『住吉計画』
†
あらすじ
秋の日の博麗神社、霊夢は紫の修行から3ヶ月経ったというのに
何も異変が起こらずイライラしていた。
咲夜がロケットの推進力を探しに訪れる。
「三段の筒状の魔力を持ったもの」を探しているという謎かけの様な要求に困惑する霊夢。
そこへあらわれた妖夢が「航海に関する神様を探せ」という幽々子の言付けを伝え、
そのことからとある神様に思い当たる霊夢。
その神様は住吉さんと呼ばれる上筒男命、中筒男命、底筒男命の三柱の神様のことであった。
咲夜の報告によりそれを聞いたパチュリーは計画の完成に目を輝かせるのであった。
登場人物
霊夢、魔理沙、咲夜、パチュリー、妖夢、
(以下は回想での登場)
神奈子、穣子、輝夜、永琳
要点
時系列では四話〜五話の間に風神録本編。博麗神社に分社が建設されている。
幻想郷に海がないことに言及。
パチュリーが名づけた計画名は「住吉月面侵略計画(プロジェクトスミヨシ)」。
↑
第六話 『三神式月ロケット』
†
あらすじ
博麗神社で、霊夢は住吉三神を呼び出すための修行を行っていた。
おもしろそうだから、と月へ行く理由を語る霊夢に対し、
魔理沙もロケットに忍び込み月へ向かうつもりであることが明らかになる。
完成が近づいたロケットを眺めるレミリアと、オリジナルを尊重しつつ自分のオリジナルを
付加することこそが魔法使いの誇りであると説明するパチュリー。
それぞれの思惑を見て一人呟く紫、月の都は地上の幻想郷と同じく結界によって守られているらしい。
自分の能力では表の月に別の生き物を連れて行くことは出来ないため、
幻想郷のロケットに期待していることが語られる。
それと同時に地上から月へ式神を偵察に寄こす。
だが式神は月の都を目前にして結界に阻まれ力尽きてしまうのであった。
登場人物
霊夢、魔理沙、咲夜、レミリア、パチュリー、紫、
(以下は回想での登場)
神奈子
要点
神霊の特性を説明。日本の神は人の精神に宿るため分割して存在することができる。
紫の呟くセリフに「道は爾きに在り、而るにこれを遠きに求む。」との文言があるが、これが実は・・・。
紫がなぜ当初の計画通り月の都内部へ直接転送しないのか不明。
幻想郷のロケットならば月の結界を抜けられる可能性が示唆されるが博麗大結界を抜ける方法は不明。
今後の展開待ち。
なお、紫の鴉を抹殺したのは豊姫の能力(小説版三話より)。
↑
第七話 『月のお姫様』
†
あらすじ
玉兎が月の都に帰還する。
永琳から預かった手紙を綿月の元へ届けようとするが門番に引き止められる。
そのとき庭の桃を集めていた綿月豊姫に遭遇する。
無事手紙を届けることができた玉兎は綿月姉妹の新しいペットとなりレイセンの名を授かった。
手紙を開封する姉妹、その手紙を読んで深刻な表情に変わる。果たしてどのような内容だったのか――。
登場人物
レイセン(玉兎)、綿月豊姫、綿月依姫、
門番、月の都の人々
要点
時間軸は二話の直後と思われる。
月の都には普通に大気が存在し、桃が成る木も存在する。建物は中国風。
街中には月の兎しか見当たらず、また、男の兎も確認できる。月人は外出しないのかもしれない。
鈴仙はかつて綿月姉妹のペットだった。かつ、そのことを永琳は知らない。
↑
第八話 『賢者の封書』
†
あらすじ
月の都。訓練をサボり談笑している玉兎達の所に依姫がレイセン(新)を連れて現れる。
彼女がレイセンとして新たに仲間に加わることになり士気の上がる玉兎達。
永琳から与えられた手紙は2人にとって解釈に苦しむ内容だったが
近い将来での地上からの敵の襲来が告げられていたのだった。
場所は変わり、幻想郷の博麗神社。パチュリーは月へ行く段取りを霊夢に説明する。
しかし霊夢はそんな面倒くさいことは覚えようともしなかった。
その頃、永琳と鈴仙は紅魔館のロケットの場所へ忍び込んでいた。
ロケットの外見に大笑いする鈴仙だったが、永琳はほぼ完璧な構造になっていると評価。
鈴仙は月へ向かえないように破壊するのかと思ったが、
永琳は逆に「余程の事があっても月に辿り着ける」よう細工を施すのであった。
登場人物
レイセン、綿月豊姫、綿月依姫、月の兎達、
霊夢、魔理沙、パチュリー、咲夜、
永琳、鈴仙
要点
今回の月パートと幻想郷パートは時間軸が異なり、月パートは7話の少し後の話である。
戦闘要員の兎達はヘルメットと銃剣を装備、ブレザーが共通の制服。
耳も鈴仙と同様の形(レイセンのみ、たれ耳仕様)。
先の戦い(詳細不明)により数は減っている(作中では7人)。
綿月の家系は地上の海と関わりが深い(元ネタである海の神、綿津見に準拠?)。
豊姫の能力は紫のスキマと同様の使い方も可能で、地上と月を繋げることができる。
博麗神社のおみくじに本来、末吉が存在しないのは妖々夢設定txtからの設定。
今回の話によるとハズレも存在するらしい。
↑
第九話 『住吉・イン・ブルー』
†
あらすじ
三段ロケットの愛称を考えるレミリア。ロケットのお披露目も兼ねてパーティーを開く。
魔理沙の変装魔法?で着替え紅魔館へ向かう霊夢と魔理沙。そこを待ち構えていた幽々子と妖夢。
幽々子は神社で宴会をするつもりでいたが、そんな時間はないぜ。
パーティーには香霖と紫を除くこれまでのキャラほぼ全員が出席し、大盛況となる。
愛称を募集するレミリアを見て、永琳は名前の重要性を呟きつつも、知らないはずの
住吉三神のことをうっかり言ってしまい、吸血鬼が話していたと誤魔化す。
それを見て退席する幽々子と妖夢。
魔理沙は、永琳から三段ロケット(格段に一つずつ)の名前候補を聞きだし、レミリアに提案する。
妖夢は、月侵略計画を妨害するのに、永琳はあまり関係ないのではと幽々子に問う。
それに対して、幽々子は「私はあの月の民を間諜と言ったのよ」と妖夢に説く。
登場人物
レミリア、咲夜、パチュリー、
幽々子、妖夢、霊夢、魔理沙、永琳、
幻想郷(+彼岸)オールスターズ
(美鈴、慧音、椛、メイド妖精、
諏訪子、にとり、神奈子、阿求、永琳、萃香、
雛、メディ、アリス、メルラン、リリカ、ルナサ、
幽香、文、リリー、映姫、小町、
チルノ、レティ、スター、ルナ、サニー、
黒リリー、ミスティア、リグル、ルーミア、
てゐ、鈴仙、妹紅、輝夜、
フラン、穣子、橙、藍、静葉、早苗)
要点
パーティードレス着用レミリア。幽冥組と永琳もドレスフォーム。
レミリアの、スペカ並のネーミングセンスはここでは見られず。まとも。
(「リゲル」「ベラトリクス」「タビト」は、それぞれオリオン座の星の名前)
攻撃魔法以外も使えることが判明した魔理沙。霊夢は私服でも腋。
レミリアを動く肉扱いする幽々子。また、神社で宴会をする気でいたのかと思いきや、
咲夜につっこまれると「料理が出るパーティの方がいい」と言うことがころころ変わる。
レミリアは幻想郷どころか、彼岸の住人まで招待した模様。映姫は休みの時間らしい。
リリーホワイトとリリーブラックが同じ見開きに同居。別人確定?
レティと話すチルノ、輝夜の近くにいる妹紅、雛の方を見るアリスとメディスンなど、見所満載。
幽々子が新たな動きを見せる。間諜(=スパイ)とは誰を指すのか。なぜレミリアの計画を妨害しようとするのか。
ついに決まった三段ロケットの名前は、上から順に「ミンタカ」「アルニタク」「アルニラム」。
(オリオン座の三つ星の名前。西側の星=ミンタカ。中央の星=アルニラム。東側の星=アルニタク)
↑
第十話 『幻想ケープカナベラル』
†
あらすじ
ついにロケット発射。搭乗者は霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、メイド妖精3匹。
永遠亭でそれを見上げている永琳ら。
登場人物
霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、パチュリー、メイド妖精、
輝夜、永琳、鈴仙、てゐ
要点
赤道。防災頭巾レミリア。二拝二拍一拝→アーメン。脇。天井が開く大図書館。
ロケットの愛称を決めた功績で乗れると思っていた魔理沙だが、実際はメインエンジン(霊夢)に
トラブルが起きた場合の非常用エンジン(マスタースパーク発射台)扱いだった。
日帰りで帰ってこられると思っていた霊夢は往復で半月から一月くらいかかると聞いて驚く。
八話で永琳がロケットに貼り付けたものは月の羽衣の切れ端。
永琳は黒幕が誰か気付いているらしい。
↑
第十一話 『青い宙を行く』
†
あらすじ
ロケットの解説。
パチュリーの元へ永琳と輝夜がやって来て色々話す。
月に到着するも海に突っ込んでロケットは大破。
登場人物
霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、メイド妖精、
パチュリー、輝夜、永琳
要点
この号のREXは単行本上巻と同日発売。本作が表紙を飾る&付録の下敷き付き。
レミリアのテーブル(椅子)はどう見ても…。
実は使い道の広かったミニ八卦炉。
ロケットの外はずっと青空。宇宙にも空気があると勘違い。ロケット内部の重力は地上と変わらない。
空に映る月との距離は見る者によって変わる。満月の夜になると空に映る月に、月の都への穴が空く。
(永夜抄や文花帖によると、大昔は月は天上に昇っていたが、今は天蓋に月が映っている)
パチュリーも黒幕が誰か気付いているらしい。地上に残ったのは痛い目に遭うのが嫌だから。
↑
第十二話 『豊かの海』
†
あらすじ
ロケットが大破し、霊夢と魔理沙は海を前に途方に暮れる。
一方メイド妖精たちと辺りを散策していたレミリアは、月の兎に銃剣を突き付けられる。
霊夢と魔理沙の前には依姫が現れ、女神を閉じ込めるという「祇園様」の長刀で二人を釘付けにしてしまう。
そこへレミリアと咲夜が現れる。兎達は怖気づいて隠れてしまったという。
咲夜は時を止めて依姫の動きを封じ、霊夢達を拘束から解放する。
依姫は一行に月に来た目的を問うが、レミリアは月の都の乗っ取りであると答える。
登場人物
霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、メイド妖精、
綿月依姫、レイセン、月の兎達
要点
作者急病による1回の休載を経ての巻頭カラー。表紙にも霊夢と魔理沙が。でも目が死んでる。
ゆっくりしている場合じゃないですよ!!
幻想郷で海を見ることはないらしい。
4コマに続いて釣りを始めそうな勢いだったが、月の海に生き物はいないという。
カリスマ全開のお嬢様。兎はビビって逃げたのに、全員ノしてきたというハッタリっぷり。
霊夢とレイセンは再会したことになっているはずだが、特に描写はされていない。
咲夜の世界発動。
ポルポルor花京院状態で
驚く依姫。
何のために苦労して月まで来たのかあまり考えていなかった霊夢達。
本気の赤い悪魔は当初の目的通り月の征服を宣言。何という痛い目フラグ。
↑
第十三話 『月面の美しさ』
†
あらすじ
依姫は両手から愛宕様の火を発現させ咲夜の拘束から逃れる。
神様の力を行使できる依姫は住吉三神のせいで自分にかけられそうな謀反の疑いを晴らすと言い、
祇園様の刀で全員の動きを封じてしまう。
逃げ場は無く他の連中も当てにならないと考えた魔理沙は降参し、スペルカードによる勝負を提案する。
ルールを説明した上で自分たちが負ければおとなしく帰るという魔理沙の案を、
依姫は余計な血が流れるよりはと受け入れる。
唯一侵略する気マンマンのレミリアは相手の実力を測るため咲夜へ先に戦うよう命じる。
美しいナイフ捌きを披露するという咲夜に対し、依姫も美しい戦いをするべく剣を構える。
登場人物
霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、メイド妖精、
綿月依姫、レイセン、月の兎達、
(以下はイメージ像での登場)
萃香、幽々子、神奈子、紫
要点
地上にこれほど熱い火はほとんどないという愛宕様の火。
様々な神様を宿すことができる依姫と修行をさせられた程度の霊夢の明らかな実力差。
人間も妖怪も月の民もオケラも皆平等に楽しめる、この世で最も無駄なゲームの導入。
よくわかる
美少女らが弾丸やナイフを敵に浴びせて倒すゲーム
スペルカードルールの解説。
別格の実力・能力を持つためまともにやれば相手にならない幻想郷の強豪達。
メイド妖精は兎相手に三連敗。兎の弾は座薬風。
大技を出してそれらが全てかわされるか潰されたら負けとなり、体力(=残機)が続く限りは
何度でも挑戦できる、美しさ・精神の勝負という東方シューティング的説明。
↑
第十四話 『金属の戦い』
†
あらすじ
依姫は、囮の侵入者と戦うことで自らの潔白が証明されるという永琳の手紙の内容を思い返していた。
そして雨と雷を従えた「炎雷神」の炎で咲夜を包み込む。
咲夜は時を止めて脱出し、おまけに無数のナイフを配置して放つ。
しかしそれも「金山彦命」の力で全て砂に変えられ、
更に修復したナイフを撃ち返されてしまう。
時を止めたものの逃げ場を封じられた咲夜は敢え無く白旗を上げる。
負けたことよりもいきなりの大技で勝負を決めようとした咲夜を叱るレミリア。
次に指名された魔理沙は成り行きながらも意外とやる気を見せる。
登場人物
霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、
綿月依姫、レイセン、月の兎達、
(以下は回想での登場)
永琳、綿月豊姫
要点
突然の雨で皆ずぶ濡れ。傘を差しているお嬢様は平気。
もう一つおまけに速符「ルミネスリコシェ」(コスト3)。
霊夢も便利がる依姫のボム。効果は全消し&弾の分だけ撃ち返し。
どう見ても地霊殿の萃香ボムです。本当に(ry。
チェスや将棋でいう『詰み』にはまった咲夜。早めにボムしておけば…。
依姫の行使可能な神≒所有スペカは8,000,000種類(!?)。
さらに、僅かな痕跡で能力の制限を見抜く観察眼。
タヌキなのか素なのか寝て指名を免れる霊夢。
↑
第十五話 『星屑の人間』
†
あらすじ
魔理沙は「スターダストレヴァリエ」「イベントホライズン」を繰り出すが、依姫には通用しない。
本気を出した魔理沙は八卦炉を取り出し「ファイナルスパーク」を放つも刀で防がれてしまう。
続けて「ダブルスパーク」で二重攻撃を仕掛けるが、「石凝姥命」の八咫鏡により
(地 球)へ跳ね返されてしまう。
なす術の無くなった魔理沙は降参し、次はレミリアが出ると宣言。
その頃ロケット一行も紫もいない幻想郷では幽々子が行動を起こしていた。
登場人物
霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、メイド妖精、
綿月依姫、月の兎達、
幽々子、妖夢
要点
パートカラーでカラフル星魔法全開。被害が及ぶのは周囲ばかり。
月面では止まって見える☆(甘)。食べる依姫もどうかと思うが…。
「天津甕星」の描写は省略。
霊夢のメタ発言的なお嬢様敗北予想。
帽子の中から取り出す八卦炉。
あんまりレーザーっぽくないスパーク。斬られたり反射されたりと散々。
幽々子の目的が紅魔館の家探し(空き巣)と考えた妖夢。ボケとツッコミ。
↑
第十六話 『旧友の地図』
†
あらすじ
紫と藍は雨に打たれ、波に呑まれながら月の都へ至る道程を進んでいた。
一方、幽々子は紫により本物の月との境界を失った、水面に映る月を通って月の海へ辿り着く。
そこで妖夢が見つけた、折れ曲がった紫の傘を幽々子は自分に残していった「宝の地図」であると推察する。
その頃レミリアは体術で依姫を翻弄し、色々ツッ込まれながらも優勢に見えた。
しかし依姫の挑発に乗って放たれた「クイーン・オブ・ミッドナイト」は「天宇受売命」の舞により当たらず、
最後の渾身の突撃も、開かれた天の岩戸より現れた「天照大御神」の前に呆気無く敗れ去るのだった。
登場人物
霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、幽々子、妖夢、
依姫、月の兎達、紫、藍
要点
タイトルや話は四話と繋がっている。
平然とした顔で波に呑まれる紫様と慌てて引っ張り上げる藍。
幽々子・妖夢がまさかの月到着。冬にも関わらず、海水浴をしようと言いだす幽々子。
以前(第一次月面戦争で)負けているために紫は今回助勢を頼んだ?
幻想郷最速は文、力での最強は萃香がいるから実は大して取り柄が無いんじゃ…、
という霊夢らの茶々も聞き逃さないスカーレットデビルイヤー。
日に当たって焦げる吸血鬼の翼。傘を差してもカバーしきれていない。
舞の神の効果でグレイズしまくる依姫。カスる音が聞こえてきそう。
「天宇受売命」を
生贄
呼び水にして太陽神「天照大御神」を召喚。日光に弱い吸血鬼には効果抜群。
↑
第十七話 『二十七と三分の一の罠』
†
あらすじ
荒れた月の海を越えて、紫と藍はようやく月の賢者の海へ辿り着く。
しかし紫が言うには月の賢者は不在らしい。
そのころ霊夢は依姫の使う神の力の前に既に倒れ伏していた。
妖怪退治が専門の霊夢にとって神が相手では調子が狂うのだという。
そこでおもむろに霊夢は、月に寿命をもたらす恐れのある穢れが詰まった札を投げ、
依姫が下手に攻撃をかわせない状況を作り出す。
紫は藍に賢者の家探しを命じたが、異常を訴えた藍の様子を見に行ったところ、そこは幻想郷の竹林だった。
月の賢者の罠に気付いた紫だったが時既に遅く月への道は閉ざされ、
待ち構えていた豊姫とレイセンが姿を現す。
登場人物
霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、紫、藍、
依姫、豊姫、レイセン
要点
手袋をスキマに引っかけたり式神にして飛ばしたりという紫の不可解な行動。
神奈子の時(風神録)も調子が狂っていたという霊夢。「地獄の鬼」は地霊殿フラグ?
月侵略の張本人は、飽きて咲夜の膝の上でお昼寝中。
本来、地上の民では月の民には決して勝てない程、両者のあいだには力の差があるらしい。
寿命をもたらす穢れを極端に嫌うというのが月の民の弱点。
厄災の神『大禍津日神』の穢れを武器にする外道巫女。
魔理沙曰く「まるで倒して然るべき妖怪みたいだ!(霊夢が)」。
月へのロケットは元々紫が自由に動けるようにするための囮だった。
月の公転周期のずれを利用した、豊姫の師匠(=永琳?)の罠により追い込まれた紫達。
↑
第十八話 『月の頭脳』
†
あらすじ
月への道が閉ざされ地面に座り込む紫に対し、
豊姫はロケットを囮にした潜入は既に分かっていたことであると告げ、その回りくどいやり方を揶揄する。
また、生と死の穢れに満ちた地上を悪し様に述べるのだった。
霊夢と依姫の戦いは両者とも譲らずきりがない状況に陥っていたが、
依姫が呼び出した『伊豆能売』によって穢れは浄化されていく。
聞いたことも無い、巫女姿の神という矛盾を非難する霊夢に対し依姫は勉強不足、と剣を喉元に突きつける。
豊姫も森を一瞬で浄化するという扇子を紫の首に突きつけていたが、
紫は策が見抜かれた時点で勝ち目など無かったとようやく降参の意志を示す。
侵略を企てたのは自分一人の罪で地上の他の者に罪は無いと紫は懇願するものの、
豊姫は地上の民の罰は一生地に這い蹲って生き、死ぬことと言い、レイセンに紫らの捕縛を命じるのだった。
登場人物
霊夢、魔理沙、紫、藍、
依姫、豊姫、レイセン
要点
穢れに満ちた地上について容赦のない言葉を述べる豊姫。
レイセンは自分たちが地上にいると知らなかったり、豊姫にビビったりナデナデされたり、
ピョンピョン飛び跳ねたりとマイペース。
「道は爾きにあり、而るに人これを遠きに求む。」という『孟子』の言葉が口癖だったお師匠様。
『伊豆能売』は『大禍津日』の穢れを祓ったとされる正に適役の神。
ただしほとんど記述が存在しないため、勉強しなければ知らないのも無理は無い。
「本物の」巫女まで出てきた時点で「偽者の」霊夢の負けを予想する魔理沙。
豊姫の扇子は辺りを素粒子レベルで無に帰すという月の最新兵器。
話内でほとんどorz状態だった紫。このまま簡単に引き下がってしまうのだろうか・・・。
タイトルは「八意 永琳」の二つ名。
↑
第十九話 『縛られた大地の神』
†
あらすじ
紫達は、須臾の如く小さな単位で編み込まれたという「フェムトファイバー」の組紐で縛られてしまう。
これを太く織り合わせた注連縄(しめなわ)は決して腐らず、
月の民を害する不浄なものを立ち入れさせないと言う豊姫。
紫は出雲大社の太い注連縄を例に挙げ、月の民に逆らう者を封じる役目もある、と指摘する。
そしてレイセンに仲間から、依姫が侵入者を全て倒したという連絡が入る。
豊姫の「侵入した形跡のある者は全て捕まえた」という言葉に笑みを浮かべる紫。
餅つきをしていたウサギ達の所に現れたレイセンは、てゐに永琳宛の手紙を渡す。
それには月侵略の阻止と、捕まえた二人を竹林に放置したことが書かれていた。
うまく行き過ぎて不安を覚える永琳だったが、それでも弟子達が務めを果たしていることに安堵する。
その頃幽々子らは、紫が賢者の海に残していた目印の元にたどり着いていた。
登場人物
紫、藍、豊姫、レイセン、
てゐ、永遠亭の妖怪兎、輝夜、永琳、鈴仙、
幽々子、妖夢、
(以下はイメージでの登場)
霊夢、魔理沙、咲夜、依姫
要点
REX表紙はゆかりん
単独ステージ
。
嬉々として紫と藍を縛り上げるレイセン。対して、不穏な目つきの紫と藍。
「跡が残らないように縛れ」と注文するなど、負けたのに横柄な紫。
認識ができないくらい極小の繊維で組まれると
連続しているようにしか見えない、というフェムトファイバーの原理。
出雲大社は大国主命を祀っており、そこには最大級の注連縄がある。
大国主の子である建御名方を表向きの祭神とする守矢神社にも同じような注連縄があるという。
ロケット組の方は片がつき、豊姫の能力で送り返される(らしい)。
戦いだけでなく、やられる描写も削られた霊夢。
月の使者(レイセン)のいかにも頼りなさげな様子を見て、
(神話上で世話になっている)ダイコク様の方がお師匠様より良い薬を作る、と言うてゐ。
侵略の結果よりも、綿月姉妹が自分無しでもちゃんとやれているかどうかが気になっていた永琳。
前々回紫がスキマに引っ掛けていた手袋は幽々子への目印としての役目を果たした。
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第二十話 『最後にして幽かな穢れ』
†
あらすじ
雪に包まれた神社で、文は霊夢だけが月から帰ってこないことを気にしていた。
そして紅魔館へ行きレミリアかパチュリーに取材を申し込もうとするが、咲夜に断られる。
お嬢様の興味は他に移ってしまったので、今となってはもう遅いという。
その後ようやく戻ってきた霊夢は文と魔理沙を前に事の顛末を語る。
依姫は無駄な殺生をすることなく一行を帰したが、自分へ謀反の疑いがかけられていることから、
霊夢だけは神を降ろしていたことを示すために残していた。
月の都で何故か見知った顔を見かけた気がしたという霊夢。
その幽々子が、月の兎達の前にひとり姿を現していた。
登場人物
霊夢、魔理沙、咲夜、レミリア、
幽々子、文、
依姫、レイセン、月の兎達
要点
幻想郷はすっかり冬の季節。
霊夢がいないことで次の新しい巫女のことを考える文。
取材なら自分が受けると申し出るが華麗にスルーされる咲夜。
飽きっぽいレミリアちゃん(500さい)を文はお子様扱いする。
もっと長く(1000年以上?)生きると新聞記事を書くようになるらしい(本人談)。
月での戦いは穏当に(レミリアに至っては水辺で遊んでいたほど)終了。
全員が無事に帰る、という「打ち首獄門」に程遠い裁定が面白くないと口走る文。
霊夢が月で見たのは見た目は古いが自動で開く扉や、文字の拡大・縮小が自在な本など。
主人が留守の月の兎達(相変わらずヘッポコ)に、道に迷ったといって話しかけてくる幽々子。
↑
最終話 『青の宴』
†
あらすじ
紅魔館一行が神社を訪れ、パチュリーにより海水浴ができるようになったことを伝える。
一方紫と藍は白玉楼に赴き、月から戻った幽々子に会っていた。
紫の策は、月の実力行使担当(依姫)と後方支援担当(豊姫)の両方を出し抜くため、
依姫にロケット組をぶつけ、スパイ(永琳)の目も欺くために敢えて豊姫に捕まり、
幽々子(何も考えてなさそう)が動けるように仕組むというものだった。
一ヶ月間の潜入の成果を期待する紫だったが、幽々子が選んだのは古臭い壷(千年物の超々古酒)だった。
月側を出し抜く結果を得られた紫はその品に満足し、一同で雪見酒を楽しむ。
霊夢や魔理沙が震えながら海水浴をしている所に紫と幽々子がスキマで現れ、いつものように宴会が始まる。
月では事実に気づいた綿月姉妹がショックを受けていた。
こうして、『第二次月面戦争』は終焉を迎えたのであった。
登場人物
霊夢、魔理沙、文、
レミリア、咲夜、パチュリー、
紫、藍、幽々子、妖夢、
豊姫、依姫
要点
レミリアらは浮き輪や帽子など海水浴っぽい(けど寒そうな)格好。
海を造ったことを持ち上げられ照れるパチェ。
もちろん取材のため同行する射命丸。
幽々子が戻るまで、月の監視を欺くために失敗した振りをしていた紫。
敵を欺くには味方から、で何も知らされなかった藍と妖夢。
幽々子らは浄土の住人のため潜入には適役だった(思いっきり目立っていたが)。
月から取り返しに来ることが無く、飲んでしまうため古酒は首尾として上々。
真冬に水着はやっぱり寒いので温まる酒の土産はありがたい。
文字通りギャフンと言わされた綿月姉妹。
make / 0.026sec.
Last-modified: 2017-02-10 (金) 15:19:23 (2593d)
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